当館について




館内はけやき造り・総漆塗りで、見事な漆美術品を展示しています。
館内には、漆の採取道具や漆器作りの道具を作業工程にそって展示しており、漆の知識も得られます。
また、はなれ座敷では漆器の製造直売もしており、お土産にぴったりの工芸品がたくさん揃っています。 隣接する「蔵屋敷あづまさ」の館内には会津木綿や桐下駄など、地元ならではの民芸品コーナーがあり、あづまさ栗まんじゅうなど各種お土産を販売しているほか、会津の郷土料理などお食事もお楽しみいただけます。
館内はけやき造り・総漆塗りで、見事な漆美術品を展示しています。
館内には、漆の採取道具や漆器作りの道具を作業工程にそって展示しており、漆の知識も得られます。
また、はなれ座敷では漆器の製造直売もしており、お土産にぴったりの工芸品がたくさん揃っています。 隣接する「蔵屋敷あづまさ」の館内には会津木綿や桐下駄など、地元ならではの民芸品コーナーがあり、あづまさ栗まんじゅうなど各種お土産を販売しているほか、会津の郷土料理などお食事もお楽しみいただけます。
未完の大作といわれる乾漆大花瓶は、制作年数に40余年をかけたという日本一の作品です。重さは約40kg、中の薄い木地部分以外は塗り重ねられた漆で、厚いところでは12~13cmに達する、まさに根気の結晶といえます。
乾漆花瓶 ※乾漆とは、漆が乾いて固まったものです。その密度・光沢・重厚さは通常の漆に類を見ない美しさがあります。
田中氏は、この乾漆を美術工芸品の域にまで高めました。しかし、貴重で高価な漆を大量に使うこの製法は、その裏に過酷なまでの生活苦を強いられました。家族と周囲の理解者にささえられ、作品を生みだし続けた田中氏は、昭和55年、71歳でこの世を去りました。
会津の遅い春を描いた「春」は、雲と霞に金箔をふんだんにほどこし、桜の幹の下部には、螺鈿(らでん)を散りばめた豪奢な作品です。
2階には、道具が展示されています。
漆の収集用具にはじまる一連の精製や、漆器づくりの道具を使い込まれたままに、その課程をわかりやすく展示しています。
喜多方の漆の歴史は、約500年の昔に始まります。
室町戦国期に大名芦名氏が、漆樹植栽を奨励。天正18年、蒲生氏郷が近江国(滋賀県)から木地師と塗師を招いたことに始まります。
木地加工仕上げ。乾燥した材料を1つ1つていねいに仕上げていく。
木地加工仕上げ(銘々皿)
漆の木を傷つけて漆樹を取り出し、漆を丸い筒の中に入れる。
会津の湿潤に富んだ気候は、漆樹の栽培に最も適している。漆の採取期間は6月中旬頃より11月中旬頃までである。塗り物の素地としては、丸物・板物・曲物などがあり、木質なども用途に応じて異なってくる。木地の形を整えると下地をほどこし、下塗りを行う。そして中塗り上塗りへと続き完成されるが、さらに蒔絵や錦絵などの高度な技術をほどこしてその価値を高めることになる。
うるし透し
その日の天気や湿度により漆の調合いも変わる。
そこに職人の年期の入った感じが。
出来上がった盃に蒔絵をつける。
幾度も漆を塗りこみ磨くことによりなんともいえない光沢が生まれる。磨きあげられた器に、けんらんたる絵風をほどこすのが蒔絵である。蒔絵には、消金蒔絵・色粉蒔絵・平極蒔絵などがあり、金粉、銀粉、種々の顔料等をうつわの表面に蒔きつけながら絵付けを行う。しかし、そこに多彩な技法・秘法が駆使されることにより、独特の美が生まれる。蒔絵は、会津の独壇場となっている。
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漆の臭いを取るには、米またはぬかの中に入れると早く臭いがとれます。
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湯水の中に長く浸さず、手早く洗い、柔らかい布で水分を良く拭きとって下さい。
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埃のついた時は、羽ばたき等で軽く払い、柔らかな糊気のない布(ガーゼ等)で拭きとって下さい。
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油気などの汚れは、上等の歯磨粉を布に包み、塗面に打ちつけ、柔らかい布または柔らかくもんだ奉書紙で軽く拭きとります。
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漆器は日光の強く当たる所や火鉢・ストーブの傍または常に湿気のあたる所には置かぬ方が長持ちします。
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ご使用の後は紙に包み、保存箱(紙箱、木箱、ケース等)に入れて置かれますと損傷の憂いがありません。
所在地 |
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連絡先 |
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アクセス方法 |
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営業時間 | 9:00~17:00(冬期変更) |
休業 | 年中無休 |
入場料 | 個人……大人300円、小人200円(小中学生) 【30名以上の団体】 大人270円、小人180円(小中学生) |
駐車場 |
無料……乗用車20台、大型バス6台 ※蔵屋敷あづまさと共有 |